愛媛県松山市の中心部、松山市駅前にそびえ立つ四国屈指の百貨店「いよてつ高島屋」。地元民の間で語り継がれる「昔、デパートの屋上に水族館があった」という噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。屋上観覧車がシンボルとして親しまれる一方で、かつて存在したとされる屋上水族館の記憶は、時代の移り変わりとともに都市伝説のように語られる場面も見受けられます。
本稿では、地元住民の記憶や過去のアーカイブ記録、百貨店の変遷史を徹底取材・検証。松山高島屋(旧いよてつそごう時代を含む)の屋上空間が辿った歴史的経緯から、現在楽しめるアクアリウム企画、さらには愛媛県内の最新水族館スポットまで、気になる真相を余すところなく紐解いていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「松山高島屋の屋上に水族館があった」という記憶は事実。昭和の「いよてつそごう」時代、屋上遊園地とともに本格的な淡水・海水魚を展示する屋上水族館が実在していました。
- 要点2:平成以降の増床・リニューアル工事(2001年の大観覧車「くるりん」新設および高島屋への屋号変更)に伴い常設水族館は閉園し、現在は開放感ある展望テラスと観覧車エリアへと刷新されています。
- 要点3:常設展示は現存しないものの、夏休みシーズンなどに催事場でのアクアリウム・金魚展イベントが定期開催されるほか、近郊の「おさかな館」や「長浜高校水族館」など愛媛の豊かな水生生物スポットと併せて楽しむのが賢い選択肢です。
【真相解明】松山高島屋の屋上に水族館はあったのか?歴史の変遷を辿る
結論から申し上げますと、松山市のデパート屋上に水族館が存在したのは紛れもない歴史的事実です。ただし、現在の「いよてつ高島屋」という名称になる前身の「いよてつそごう」時代(1971年〜2001年)に運営されていました。
高度経済成長期から昭和後期にかけて、全国の百貨店では「屋上遊園地」がファミリー層を集客する最強のキラーコンテンツでした。松山のランドマークであったいよてつそごうの屋上にも、小型の観覧車やコイン式電動遊具、ペットコーナーとともに、熱帯魚や珍しい水生生物を鑑賞できる「屋上水族館」が常設されていたのです。
当時を知る松山市民の回想録や地方史資料によると、大きな水槽が並び、色鮮やかな魚たちを間近で観察できる空間は、休日に家族で訪れる子どもたちにとって夢のようなプレイスポットでした。「デパート大食堂でお子様ランチを食べ、屋上遊園地と水族館に立ち寄る」というコースは、昭和の松山っ子にとって最高のステータスだったといえます。
いよてつそごうから松山高島屋へ|屋上エリアのリニューアルと観覧車の誕生
昭和から平成へと元号が変わり、人々の余暇の過ごし方や商業施設のあり方は大きく変化しました。郊外型ショッピングモールの台頭や建物の老朽化に伴い、伊予鉄道とそごうグループの提携解消を経て、2001年(平成13年)に大幅な増床・改装工事が実施されます。
このリニューアルの目玉として屋上に導入されたのが、地上からの最高到達点約85mを誇る大観覧車「くるりん」です。2002年に正式に「いよてつ高島屋」としてグランドオープンした際、かつての屋上遊園地や小規模な水族館施設は役目を終えて完全撤去され、スタイリッシュな展望アミューズメント空間へと生まれ変わりました。
| 時代・年代 | 店舗屋号 | 屋上施設の主な構成 | 編集部の見解・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1971年〜1980年代 | いよてつそごう | 屋上遊園地、常設屋上水族館、ペット・園芸売場 | 昭和型ファミリー消費の黄金期。子ども向け娯楽の殿堂。 |
| 1990年代〜2001年 | いよてつそごう末期 | 規模縮小、一部遊具の稼働継続、リニューアル準備 | 施設老朽化と百貨店不況に伴う過渡期。 |
| 2002年〜2020年代 | いよてつ高島屋 | 大観覧車「くるりん」、展望広場、イベントテラス | 都市型ランドマークへの転換。水族館は催事イベントへ継承。 |
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
地元SNSコミュニティや地域アーカイブ座談会では、松山高島屋の屋上水族館に対して今なお深い愛着と郷愁の声が寄せられています。
「子どもの頃、屋上に行くと独特の水の匂いと青く光る水槽があってワクワクした」
「祖父に連れられて見た大きなピラルクや金魚の姿が、今でも鮮明に思い出される」
こうした40代〜60代以上の世代による生々しい証言がある一方で、20代以下の若い世代からは「高島屋の屋上に水族館なんて本当にあったの?」と驚きを持って受け止められるケースが大半です。現在、いよてつ高島屋の屋上は綺麗に舗装されたスカイドームや展望デッキとなっており、瀬戸内海や松山城を一望できる開放的なパノラマビューが観光客やカップルに人気を博しています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
インターネット上の検索やQ&Aサイトでは、時折以下のような混同や誤解が見受けられます。
誤解①:「今でも松山高島屋のどこかに常設水族館がある」
先述の通り、常設展示施設は2001年の改修時に営業を終了しています。現在、館内および屋上に常設の水族館はありません。
誤解②:「水族館はすべて無くなってしまった」
常設施設こそ姿を消したものの、いよてつ高島屋の7階催事場などでは、夏季休暇期間を中心に「アートアクアリウム展」や「ふれあい移動水族館」といった特別企画展が定期的に開催されています。光と音で演出された最新鋭の金魚アクアリウムなどは、かつての水族館体験が形を変えて現代にアップデートされた好例といえます。
【プロの結論】昭和のノスタルジーと現代の楽しみ方を見出す基準
商業空間におけるアミューズメントのあり方は、都市の発展と消費者のライフスタイル変遷をダイレクトに反映しています。昭和期の「百貨店屋上水族館」は、遠方のレジャー施設に行かずとも非日常を体験できる身近なオアシスでした。現代ではその役割が、都市景観を楽しむ大観覧車や、体験型の移動展示イベントへと高度に洗練されています。
松山市内および愛媛県内で本格的な水生生物との触れ合いや鑑賞を求める場合は、目的や同行者に応じて以下の選択肢を使い分けるのが最適です。
- 松山市街で気軽に非日常・眺望を楽しみたい方:いよてつ高島屋の屋上へ。大観覧車「くるりん」(シースルーゴンドラ等)に乗車し、松山城や道後方面の景色を堪能するのがベストです。夏休み等の催事アクアリウム展の開催情報も事前にチェックしておきましょう。
- 本格的な水族館展示・生態系を学びたい方:南予エリアの「虹の森公園 おさかな館」(北宇和郡松野町)や、全国的に話題となった県立長浜高校の生徒が運営する「長浜水族館(クラゲハウス)」(大洲市・定期公開日要確認)、四国水族館(香川県宇多津町)へ足を伸ばすルートがおすすめです。
【松山 高島屋 水族館】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松山高島屋の屋上に水族館があったのはいつ頃までですか?
A1:前身である「いよてつそごう」が開業した1971年(昭和46年)から、大規模リニューアルに入る2000年代初頭まで存在していました。2001年〜2002年のいよてつ高島屋への刷新に伴い閉園しました。
Q2:現在、いよてつ高島屋の屋上で魚を見ることはできますか?
A2:屋上エリアに常設の水槽や魚の展示はありません。ただし、7階催事場や特設会場にて期間限定の移動水族館や金魚アクアリウム展が開催される場合があります。
Q3:現在のいよてつ高島屋の屋上にはどのような施設がありますか?
A3:地上高85mを誇る大観覧車「くるりん」を中心に、松山市街や松山城を見渡せる展望スペースが整備されています。夜間は観覧車のイルミネーションも楽しめます。
まとめ:記憶に刻まれた屋上水族館と進化する松山のランドマーク
「松山高島屋の水族館」は、単なる噂ではなく、かつて松山市民に愛された誇るべき昭和・平成カルチャーの1ページでした。そごうから高島屋へと屋号が変わり、水槽から大観覧車「くるりん」へと主役が交代した今も、この場所が松山の人々にとって笑顔と憩いを生み出すランドマークであることに変わりはありません。
当時の温かい思い出に思いを馳せつつ、新しく生まれ変わった開放的な屋上空間や催事イベントへ足を運んでみてはいかがでしょうか。 (出典: 松山 高島屋 水族館(Yahoo!ニュース))